韓国留学に必要なビザはどれだろう?
韓国へ留学する際に91日以上の滞在になる場合は、日本でビザを取得する必要があります。
しかし、あらかじめ条件や必要な書類を準備しておかなければ、ビザは発給されません。種類も多く、自分の留学パターンにはどのビザが良いのかわからない方も多いと思います。
そこで今回は、韓国留学に必要なビザや書類などを詳しくまとめました。申請方法も解説しているので、ぜひ本記事を参考に手続きを進めてみてください。
韓国留学に必要なビザの種類
韓国留学に必要なビザの種類は以下の通りです。
- ノービザ
- 一般研修(D-4)
- 留学(D-2)
- ワーキングホリデー(H-1)
順番に解説します。
〈ノービザ〉90日以内の短期留学
- パスポートを見せるだけでOK
- ビザや外国人登録書の申請は必要なし
- アルバイトを含む就労は不可
90日以内の短期留学を検討している場合は、日本人であればノービザで滞在できます。期間内に韓国を出発できるのであれば、別途ビザを申請したり、外国人登録書を申請したりする必要はありません。
ただし、バイトなど現地で働くことはできません。韓国の銀行口座の開設も難しいため、その点は注意しておきましょう。
〈一般研修(D-4)〉91日以上の長期留学
- 6年〜1年までの滞在申請が可能
- アルバイトができる
91日以上の長期留学を検討している場合は、D-4ビザの取得が必要になります。日本国内では6ヶ月〜1年までの申請が可能で、最大1年6ヶ月まで延長したい方は韓国から手続きが必要です。
また、D-4ビザがあればアルバイトもできます。韓国国内で6ヶ月以上学習した後に申請が可能です。
〈留学(D-2)〉大学や大学院への正規留学
- 大学や大学院、専門学校への正規留学
- アルバイトができる
学士・修士・博士・交換留学など大学の正規課程に通う方は、D-2ビザの取得が必要です。
この留学ビザは、「資格外活動許可」を入国管理局へ申請すればアルバイトができます。審査が完了するまでに2週間〜2ヶ月ほどかかるため、予定がある方は前もって申請しておきましょう。
〈ワーキングホリデー(H-1)〉1年間のワーキングホリデー
- 観光・語学・就労などをしながら長期滞在できる
- 申請時の年齢が18歳以上30歳以下
ワーキングホリデービザは、それぞれの国に対して1度だけ取得できます。
観光をしながら韓国の文化を学ぶためのビザなので、学校に通うことがメインの目的ではありません。しかし、観光もしながら語学堂に通ったり、インターンをしたりと時間を自由に使えるビザです。
年齢制限があるうえに1度しか取得できないため、使うタイミングをしっかり考えましょう。
韓国留学の目的別に必要なビザ
「ビザの種類はわかったけど、結局私にはどのビザが必要なの?」という方へ、留学の目的別に必要なビザをまとめてみました。
- 語学堂へ1学期のみ通う方…ノービザ
- 語学堂へ2学期以上通う方…一般研修(D-4)
- 大学や大学院、専門学校へ正規留学される方…留学(D-2)
- 観光やアルバイトを楽しみながら、語学堂にも通いたい方…ワーキングホリデー(H-1)
韓国で「どのように過ごしたいのか」を考え、自分に最適なビザを選びましょう。
留学ビザとパスポートとの違いとは?
留学ビザとは、渡航先の国が自国の安全を守るために、渡航者の身元や情報を事前に審査するためのものです。
一方のパスポートは、自分の国籍がある国が発行する「身分証明書」になります。
韓国滞在中は、パスポートが唯一の身分を証明してくれるものです!滞在中は、肌身離さず持ち歩く義務があります。
「ビザとパスポート、どちらか片方だけがあれば良い」というわけではなく、91日以上滞在する方は必ず両方が必要になります。大切に扱いましょう。
韓国留学ビザ発行の条件と必要な書類
まず、韓国留学ビザ発行の条件は以下の通りです。
- 原則として、申請人の居住地又は旅券発給国(地域)を管轄する日本国大使館または総領事館において、申請人本人が行うこと
- パスポートは 6ヶ月以上の有効期限が残っている/未使用のページが2ページ以上あること
- ビザの種類や目的と、本人の状況が合致していること…
参照:外務省公式HP
発行には申請時に有効なパスポートがあり、書類に不備がないことが大前提です。
特に「パスポートは持っているものの、残存期間が足りずに手続きできなかった…」という方も多いので注意が必要です。また、有効期間がギリギリでも出国はできますが、トラブル発生などで滞在日数が伸びた場合も考慮して、なるべくゆとりを持つほうが良いでしょう。
その他、「学生ではないのに学生ビザを申請する」などは違法行為にあたるため、絶対にやめましょう。
そして、ビザ申請に必要なものは以下の通りです。
細かい内容はビザの種類によって異なるため、ここではD-2ビザで必要な書類をまとめています。
- 学校の入学許可書
- 6ケ月以上有効な旅券(パスポート)
- 査証発給申込書
- カラー証明写真1枚
- 航空券予約確認書
- 宿泊するホテルまたは滞在予定場所の情報
- 銀行の残高証明証
- 住民票
- 活動計画書
- 最終学歴証明書…
参照:外務省公式HP
ビザの申請は、自分が住んでいる都道府県を管轄する韓国大使館(領事館)で行います。
韓国留学ビザの発行方法は?申請から受け取りまでの流れを解説
ここからは、留学ビザを取得するまでの主な流れについて解説してきます。
個人手配の場合、まずは留学先の大学への申請が必要です。
各大学で定められた書類を提出し、入学許可書をもらいましょう。
あらかじめ自分が住んでいる都道府県を管轄する大使館(領事館)のHPを見て、必要な書類をダウンロード・記載します。
当日は受付を済ませ、番号が呼ばれたら指示に従って手続きを済ませましょう。
申請手続きをした大使館(領事館)でビザを受け取れば完了です!
申請条件や必要書類が多く、変更になる場合もあるため、最新の情報を追うのが大変ですが、申請方法はとてもシンプルです。
なお、ビザ発給にかかるまでの時間は以下の通りです。
ビザの申請から発給までに必要な期間は、申請内容に特に問題のない場合、申請受理の翌日から起算して5業務日ですが、申請数が多数に及ぶ場合には、それ以上の日数をいただくことがあります。日本国大使館又は総領事館や渡航目的によっては、これより短い場合もあります。
引用:外務省公式HP
韓国留学ビザの条件は変更になる場合があるので注意!
現在は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、申請条件や必要書類、発給までにかかる時間などが変更されている場合があります。
また、領事館の営業時間は夕方までが多いですが、「ビザの受付は午前中のみ」の場所もあるため注意が必要です。
最新の規定での申請が必須なので、必ずお住まいの地域の大韓民国大使館(領事館)のホームページをご確認ください。
自分の留学スタイルに合った韓国ビザを取得しよう!
今回は、韓国留学に必要なビザについて詳しく解説してきました。
ビザの種類はいろいろありますが、留学の目的別に選択すれば間違いはありません。また、発給の条件を読み、事前に書類をしっかり揃えておけば、申請方法は意外とシンプルです。
必ず大韓民国大使館(領事館)のホームページで最新情報を確認しながら、余裕を持ってビザ取得の手続きを進めてみてくださいね。